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第一回 株式会社毎日コムネット代表取締役社長 伊藤 守 様 (山路 敏之)

(山路)
もうかれこれ10年ほど前になると思いますが、年賀状に不動産を扱うのでよろしくというコメントがあり、学生マンション事業に進出されるということを知った訳ですが、今思えば、これが2003年ジャスダックに上場された原点だと思うのですが、いかがでしょうか。

(伊藤社長)
そうかもしれませんね。あの時は、毎日建物株式会社という不動産業を扱う会社を立ち上げたばかりで、学生を対象とするサ-ビスの1つに過ぎなかったのですが、今は毎日コムネットの収益構造の大きな柱になってますからね。

(山路)
私も上場後、株価を見ようと思って、株式欄を探したのですがサ-ビス部門だと思っていたら不動産セクタ-にあったのでビックリしました。
各ファンド会社をはじめ不動産関連会社トップとの人脈は私よりはるかに厚くなり、ちょっと悔しい気持ちにもなります(笑)
幼稚な質問で恐縮ですが、上場によって変わったことベスト3をお聞かせ頂けませんか。プライベートなことでも結構です。

(伊藤社長)
プライベ-トはほとんど変わりませんね。強いてあげるとすれば

(1)
監査法人のチェックを受けた上場会社の決算書の信頼度は抜群で、情報の提供者である金融機関の対応は明らかに変わりましたね。上場前と比較すると、情報の「量」「質」「スピード」ともに格段の良化があります。
(2)
上場以前から社員持ち株制度はありましたが、それほど株式に対する関心は高くなかったと思います。上場後は新聞の株式欄やネットで自分の株価を気にしているようです。
(3)
個人的には、講演の依頼やら寄付の依頼が格段と増えた気がします。これも有名税とか、かっこよく言うと「ノブレス オブリージュ」と思い粛々とこなしてます。某私立大学の特命教授にも任命されました。

(山路)
なるほど、非常に明快でわかり易いですね、ところで上場後、ゴルフを始められたのも1つの変化だと思うのですが、この前イーグルをとられたと聞きました。実は私、ロングホール2オンは何回もありますが、イーグルを出したことないのです。それも非常に悔しいんですが!!

(伊藤社長)
場所が熱海にあるゴルフ倶楽部で、しかもキャディ不在のセルフでのプレーだったので、情報開示と信憑性に問題があると思われ、あまり公言してません。あえて説明すると、打ち下ろしの452ヤードのホールでした。ドライバーはプロギアのデュオ、2打目は買ったばかりの同シリーズのヒット(9番ウッド)で、2メートルにつけました。コンペでもなくオリンピックもしてないので、無欲な状態での勝利だったと思います。

(山路)
2メ-トルをビビらず入れてしまう所に強運を感じますね〜。
ところで、伊藤社長は学生マーケットと長年にわたりかかわっているわけですが、学生気質というのでしょうか。例えば、私が学生だった頃に比べて変化はありますでしょうか。

(伊藤社長)
基本的には昔と変わっていないと思います。欧米や新興国の大学生と異なり、日本の大学生の在学中の意識は、今も昔も人生の「モラトリアム」と考えています。フリーターを代表とする若者の無業者現象の根幹は、雇用関係の変化に対応できないモラトリアムがあるからだと思います。強いて言えばキーワードはアナログ・デジタルということだと思います。アナログを辞書で引くと「連続性」、デジタルは「非連続性」と説明しています。昔の学生がアナログに対して、今の学生はまさにデジタルと言えると思います。これを拡大解釈して、人間関係までもがONとOFFの操作でリセットできると、思い込んでしまうところに、現在の不毛な砂漠のような人間不在社会があると考えています。

(山路)
今後の事業展開についてインサイダーにならない程度に教えて下さい(笑)

(伊藤社長)
IR活動を通しても説明しているように、地価の二極化の中で、勝ち組に共通している地域を積極的に開発する戦略を推し進めています。それは現在でも日本最大のマーケットであり、地方から大学生の流入が増加している首都圏に特化して、学生マンションの開発をすることです。

(山路)
最後に今後の不動産マーケットについてと我々不動産鑑定士へのエール・批判何でも結構ですが一言お願いします。

(伊藤社長)
最近の国土交通省の基準地価の記事を見て感じたことがあります。不動産の移転登記の数がバブル期とほぼ同じレベルまで上昇した記事掲載がありました。バブル期は金融機関のファイナンスを受けて、買いの主体は「国内の事業法人」と「あせった個人」でした。
現在の買いの主体は外資・国内の「ファンド」と「オピニオン(意見)のある個人」が中心のようです。取引の目的もバブル期は「キャピタル ゲイン(値上がり目的)」と「所有」でしたが、現在は「インカム ゲイン(利回り)」と「活用」へと、その目的と運用方法が激変しました。その取引の変化の中で、三権分立ではありませんが、売り買いの当事者以外に、取引の経済合理性や透明性等の妥当性をジャッジメントする客観的な第三者機関として、「不動産鑑定士」の役割と責務は今後はますます高まっていくものだと確信します。不動産から流動産の時代へと、ハンドルは切られたようです。

(山路)
最後に何か勇気づけられました。
これからも、上場会社という公器の代表として事業・社会奉仕等多岐にわたるご活躍を祈念しております。
本日はお忙しい中ありがとうございました。

(2004.9.29)

伊藤守社長プロフィ-ル
1951.4生
株式会社毎日コムネット 代表取締役社長
経済同友会会員

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